医療安全教育セミナー(ウェルビーイング編2026)

 

 (テーマ)   医療安全によるウェルビーイングの向上

 

 

 会場: 東京大学医学部医学教育研究棟13階第6+7セミナー室

 

会期: 2026212(木)2026213(金)

 

定員: 200

 

 

主催  医療安全心理・行動学会

 

後援  国際医療安全推進機構、 国際医療リスクマネージメント学会

 

 

 

 

概要:  医療安全の心理・行動上の諸問題をウェルビィーングの観点から総合的に講義します。

 

 

(対象者)  医療安全心理・行動学会の会員、統括医療安全管理者、医療全管理者、臨床リスクマネージャー、医薬品安全管理者、歯科医療安全管理者、医療機器安全管理者、 医師、看護師、薬剤師、歯科医師、臨床工学技士、放射線技師、歯科衛生士、医療従事者、医療産業従事者

 

2日間の参加を確認出来た方に受講修了証を会場にてお渡しいたします。

 

 

 

プログラム

 

 

 

2026212日(木)

 

9:00             受付開始 

 

 

10:00-10:50    講演@ 感謝とウェルビーイング               

樺沢 紫苑 (樺沢心理学研究所所長、精神科医、作家)

 

 

10:50-11:00  小休憩

 

 

 

11:00-12:00     講演A ウェルビーイングからみたヒューマンファクターズ

下田  宏 (京都大学工学系大学院ヒューマンファクター分野教授)

 

(概要) 近年のヒューマンファクターズではウェルビーイングに基づいた新しい活動が始まっています。その概要を解説する。

 

 

 

12:00-13:00 昼休憩

 

 

 

13:00-15:30     (シンポジウム@) 医療安全とウェルビーイング 

 

  13:00-13:40   看護師の立場から   

堀田 まゆみ(東海大学医学部付属八王子病院 医療安全対策課、医療安全心理・行動学会評議員) 

 

  13:50-14:30 法的立場から                     

井上 清成 (井上清成法律事務所所長、医療安全心理・行動学会理事)

 

  14:40-15:30    患者・家族の立場から       

勝村 久司 (患者の立場で医療安全を考える連絡協議会代表、医療安全心理行動学会理事)

 

(概要) 医療安全にかかわるウェルビーイング問題を様々な観点から検討する。

 

 

 

 

15:40-16:30     講演B 医療安全におけるウェルビーイング・モデル

酒井 亮二 (国際医療リスクマネージメント学会理事長、医療安全心理・行動学会相談役)

 

(概要) 医療安全活動の最終目標はウェルビーイングである。一般的にウェルビーイングは抽象的・主観的な考えであり、医療現場では実用性に疑問がもたれる。そこでも今回、医療安全に関するウェルビーイング尺度の数値化を試みた。

また、医療安全による個人のウェルビーイング、更には医療機関全体のウェルビーイングの尺度を紹介する。

 

 

 

 

 

16:30  1日目閉会

 

 

 

 

 

2026213日(金) 

 

9:10   入場開始

 

 

 

9:40-12:00       (シンポジウムA) タクトシフト下における医療安全教育のスマート化 

 

9:40-10:20   医師の立場から                  

納谷 幸雄 (帝京大学ちば総合医療センター副院長・医療安全管理部長)

 

10:30-11:10   看護師の立場から   

新村 美佐香 (菊名記念病院医療安全管理室室長)

 

11:20-12:00   薬剤師の立場から   

松本 高広 (東邦大学医療センター大森病院薬剤部長)

 

  12:00-12:10  総合討論

 

(概要) 日本の医療界ではタスクシフトなど医療者の勤務時間短縮が始まりました。より短い勤務時間ではスマートな新しい医療安全教育が必要であり、多職種で討議する。

 

 

 

12:00-13:00 昼休憩

 

 

 

 

13:00-15:30     講演C 臨床アンガーマネジメント   

大浦 裕之 (東北大学病院臨床教授、岩手県立中央病院副院長、医療安全心理・行動学会理事)

 

4-1 医療でのパワーハラスメント防止対策体制の構築

4-2  パワーハラスメント抑止に向けたアンガーマネジメント院内教育

 

(概要) 日本の医療現場では、特に医師によるパワーハラスメント(パワハラ)の報告が多く、その背景には「怒り」の感情が深く関与しています。パワハラは人権侵害であると同時に、被害を受けた職員の注意力を低下させてエラーを誘発し、さらにコミュニケーション不全を引き起こすことで医療事故の一因ともなり得るため、医療安全に対する深刻な脅威として広く認識されています。
 こうした現状を受け、当院では2020年より、全職員を対象にアンガーマネジメント(AM)の普及活動を開始しました。開始から1年後に実施したアンケートでは、約36%の職員が「パワハラが減少またはやや減少した」と回答しており、AMが一定の抑止効果を持つ可能性が示唆されました。
 アンガーマネジメントとは、怒りの兆候を早期に察知し、反射的な言動を回避して冷静に対応するための実践的スキルです。医療の質向上、チーム連携の強化、そして職員一人ひとりのウェルビーイングの観点からも、その習得には大きな意義があります。
 本講義では、医療現場における具体的なパワハラ防止策とあわせて、アンガーマネジメントのエッセンスを分かりやすくご紹介いたします。

 

 

 

 

 

15:40-16:30     講演D 意思決定のエラーとその防止 --- ナッジとブースティング            

竹村和久 (早稲田大学文学部心理学教授、医療安全心理・行動学会理事)

 

(概要) 医療ミスの大きな原因の1つである意思決定エラーに対する心理学アプローチとしてナッジおよびブースティングを解説し、その予防方法を紹介します。

 

 

 

 

 

16:30   全体閉会

 

 

 

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