総会長挨拶
林 香月
名古屋市立大学医学部附属東部医療センター副院長、教授
このたび、第4回医療安全心理・行動学会学術総会の共同総会長を拝命いたしました、名古屋市立大学医学部附属東部医療センターの林 香月と申します。本学会の理念である、医療安全に関する心理・行動研究の普及と、人的側面の課題解決を通じた高度な安全文化の構築に貢献できる機会を賜りましたことを、心より光栄に存じます。
本学会は、医療事故やヒヤリ・ハット事例の背後にある「人の心理と行動」に着目し、科学的知見に基づく実践的アプローチを探究してまいりました。医療安全は、制度やマニュアルの整備だけでは達成されません。実際に医療を提供するのは人であり、その判断や行動には、認知バイアス、疲労、ストレス、組織文化、コミュニケーション環境など、さまざまな要因が影響しています。そのため、人的側面を理解し行動科学の視点から再設計していくことこそが、安全文化の成熟に不可欠であると考えます。
第4回のテーマである「医療安全は“行動科学”で変わる:心理と行動の理解から始まる安全文化」は、そのような問題意識を背景に掲げたものです。エラーを個人の過失として糾弾するのではなく、「なぜその行動が選択されたのか」を問い直す姿勢が、組織全体の学習と改善を促します。心理的安全性の高いチームづくり、効果的なコミュニケーション、リーダーシップの在り方、教育介入や行動変容プログラムの開発など、理論と実践を結びつけた議論を深めたいと考えております。
本学会は、医師・看護師・薬剤師などの医療従事者のみならず、心理学、行動科学、コミュニケーション研究、組織行動論、社会学、さらには法曹界の専門家など、幅広い分野の方々との交流を重視しております。医療安全は単一職種で完結する課題ではなく、学際的な連携によってこそ新たな知見と実践が生まれます。本総会が、多様な専門性を結集し、未来志向の安全文化を共に構想する場となることを願っております。
開催にあたりご尽力いただいた関係者の皆様に深く感謝申し上げますとともに、多くの皆様のご参加と活発なご議論を心よりお願い申し上げ、共同総会長としてのご挨拶とさせていただきます。
竹村 和久
早稲田大学文学学術院・意思決定研究所
このたび、第3回医療安全心理・行動学会学術総会の共同総会長を拝命いたしました、早稲田大学の竹村和久でございます。本学会の運営に携わる機会を賜りましたことを、謹んで御礼申し上げます。
医療安全心理・行動学会は、医療現場における心理的・行動的要因が安全文化の形成に与える影響を探究し、医療の質と安全の向上を目指す学術団体です。医療従事者の日常的な意思決定や行動、チームワーク、コミュニケーション、組織における規範形成などを行動科学の視点から理解することは、安全文化の基盤を確かなものとするうえで重要であると考えられます。本学会では、医療分野のみならず心理学や行動科学、社会科学など多様な専門領域の知見を結集し、学際的な取り組みを進めております。
本年度の研究テーマは、「医療安全は“行動科学”で変わる:心理と行動の理解から始まる安全文化」です。医療の安全は制度や技術の整備に加え、人の認知や判断、行動の特性への理解を踏まえてこそ持続的に発展すると考えられます。本学術総会では、行動変容の理論と実践、ヒューマンエラーの予防、組織における意思決定過程、安全文化の形成に関する知見について、実証的視点に基づく議論が深まることを期待しております。
本学術総会が、医療安全の推進に携わる皆様にとって、有意義な知見の共有と新たな示唆を得る機会となることを願っております。皆様のご参加とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
小山 智史
京都橘大学看護学部 療養支援領域 成人看護学 准教授
このたび「第4回 医療安全心理・行動学会学術総会」を開催するにあたり、共同総会長を務めさせていただくこととなりました。京都橘大学看護学部の小山智史です。本学術総会の運営に携わる機会をいただきましたことを、大変光栄に存じます。また、日頃より本学会の活動にご理解とご支援を賜っております関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
医療安全の向上には、医療従事者の経験や知見だけでなく、多角的な学問的視点の統合が不可欠です。医療現場では、ヒューマンエラーや認知バイアス、さらには心理的安全性が十分に確保されていない職場環境など、さまざまな要因が医療従事者の心理や行動に影響を与えています。こうした医療安全を揺るがす要因を多角的に理解し、医療安全の向上につなげていくためには、医療分野のみならず、他の学術分野の研究者や実践者の視点を取り入れることが重要であると考えております。
本学術総会では、「医療安全は“行動科学”で変わる:心理と行動の理解から始まる安全文化」をテーマに掲げました。心理と行動を理解するために、医学、看護学、心理学、行動科学、法学など、多様な分野の研究者・実践者が集い、学際的な視点から医療安全について議論を深める機会となることを期待しています。活発な意見交換と知見の共有を通じて、医療安全のさらなる発展と実践への還元につながる場となれば幸いです。皆様のご参加とご協力を、心よりお願いいたします。
組織委員長挨拶
富田 隆
国際医療福祉大学 成田薬学部
第4回医療安全心理・行動学会学術総会の開催にあたり、組織委員長としてご挨拶申し上げます。
本総会のテーマは「医療安全は“行動科学”で変わる:心理と行動の理解から始まる安全文化」です。医療安全をめぐる課題の多くは、認知の偏りや感情、意思決定、チーム内コミュニケーションなど、人に由来する要素と深く関わっています。私たちがどのように情報を受け取り、判断し、行動に移すのかを理解することは、エラーの防止のみならず、持続可能な安全文化を築く基盤となります。
本総会では、心理学・行動科学の知見をもとに、行動変容の仕組み、業務デザイン、チーム行動の改善など、現場で実践可能なアプローチを多職種で共有いたします。講演、シンポジウム、一般演題を通じ、日々の実務に生かせる視点を得られるよう企画しております。
参加者の皆さまが経験と知見を持ち寄り、新たな気づきや学びを得ていただく機会となれば幸いです。学術と実践をつなぐ対話が、医療安全のさらなる発展につながることを願っております。
最後に、準備にご尽力いただいた関係各位、そしてご参加くださる皆さまに深く感謝申し上げます。皆さまと共に学び合えることを心より楽しみにしております。
プログラム委員長挨拶
永山 正雄
国際医療福祉大学大学院医学研究科・医学部本院 脳神経内科学教授 医療安全管理部顧問
国際医療安全推進機構国際学術理事
プログラム委員長を拝命致しました永山正雄です。日米の大学の脳神経内科学講座や高度救命救急センターで、脳卒中、神経難病、てんかんをはじめとする原因・診断不明、治療困難な脳神経疾患の
診療、研究、教育、運営、国内外の共同研究、診療ガイドライン策定、学術集会主催等を行って参りました。
医療安全に関しては、とくに危機管理とその教育、意識障害発症時の危機管理をはじめとする症候や疾患に対する危機管理、予防神経学に国際的に取組んでおります。
皆様のご協力を得て充実したプログラムを用意したいと思います。
宜しくお願い申し上げます。
広報委員長挨拶
小山 晶子
名古屋市立大学大学院看護学研究科 高齢者看護学
このたび、第4回医療安全心理・行動学会学術総会において広報委員長を務めさせていただきます名古屋市立大学大学院看護学研究科の小山晶子と申します。開催にあたり、ご支援とご協力を賜っております皆様に心より御礼申し上げます。
医療安全の確保には、制度や手順の整備のみならず、人の認知や判断、行動といった心理・行動的要因への理解が不可欠です。高齢者看護を専門とする立場からも、医療安全は日々の実践における人の行動の積み重ねによって支えられていることを実感しております。
本総会テーマ「医療安全は“行動科学”で変わる:心理と行動の理解から始まる安全文化」のもと、心理・行動科学の視点から活発な議論が交わされ、安全文化のさらなる深化につながることを期待しております。
広報委員長として、本総会の意義と魅力を広く発信し、多くの皆様にご参加いただける大会となるよう努めてまいります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。