総会長挨拶

鈴木 高弘
横浜薬科大学 薬学部
このたび、第3回医療安全心理・行動学会学術総会の共同総会長を拝命いたしました、横浜薬科大学薬学部の鈴木高弘と申します。多くの会員の皆様と共に、本学会の発展に寄与できる機会をいただきましたことを、心より光栄に感じております。
医療安全心理・行動学会は、医療現場における心理的・行動的要素が安全文化にどのように影響を与えるかに焦点を当て、医療の質向上を目指す学術団体です。医療従事者の日常的な行動、チームワーク、コミュニケーション、レジリエンスといった要素は、医療の安全性を確保するために不可欠です。私たちの学会では、医療従事者だけでなく、心理学、行動科学、社会学などのさまざまな分野の専門家と連携し、これらの課題に取り組んでおります。
今回の学術総会では、「医療安全によるウェルビーイングの向上」をテーマに、医療安全のさらなる実現に向けて深い議論が展開されることを期待しております。特に、医療現場における行動改善や組織文化の変革が、患者の安全にどのように結びつくかを皆様と共に考え、これからの医療における心理・行動的アプローチの可能性を追求したいと思っております。
また、本総会は、第2回日本医療安全推進学会学術総会との合同開催となっております。推進学会は、医療事故や災害時の安全対策など、医療現場における安全文化の促進を目指し、医療従事者を中心に幅広く活動されております。
本学術総会が、医療現場で働く皆様にとって有意義な知見の共有と、新たな学びの場となることを願っております。皆様のご参加とご協力を、心よりお願いいたします。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

秋冨 慎司
日本医師会総合政策研究機構
第3回医療安全心理・行動学会学術総会に寄せて
この度、第3回医療安全心理・行動学会学術総会の共同総会長を務めさせていただくこととなりました、日本医師会 総合政策研究機構の秋冨慎司でございます。本学会の開催にあたり、医療安全と心理学の融合という大切な視点から議論を深める場を提供できることを大変光栄に存じます。
医療現場における安全性の向上は、患者と医療従事者双方の命と健康を守るための使命であり、その実現にはヒューマンエラーや組織的課題への適切な対応が求められます。また、心理学的視点は、医療従事者の行動や意思決定プロセスの理解に不可欠であり、医療の質を高めるための重要なポイントとなる分野です。今回の総会で、医療安全の理論と実践に心理学を適用させ、課題解決を発展することができると考えております。
特に、医療従事者の心理的負担やストレス管理、患者とのコミュニケーション、さらには安全文化の形成といったテーマでは、専門家からの研究発表や実践の報告が発表される予定となっております。
最後になりますが、本総会の開催に向けてご尽力いただいたすべての関係者の皆様、そしてご参加いただいた皆様に深く感謝申し上げます。本総会が医療安全の未来を切り開くきっかけとなるようご参加いただければ幸いです。

堀田 まゆみ
東海大学医学部付属八王子病院 医療安全対策課
この度、第3回日本医療安全心理・行動学会学術総会の共同総会長に携わらせていただくことになりました。
私は助産師として生命の誕生に数十年携わり、現在は生命の誕生から終末期までを一つの病棟でケアすることになりました。生命誕生の場では、2つの命を預かるとても重要な役割があり、終末期では患者さん自身の望む最期に支援することにも大きな役割が課せられていると思っています。そのような場面でいつも医療事故に対する考えや、関わる職員へのサポートなど管理者として学習し続ける毎日です。この学会では心理学や行動、コミュニケーションなど様々な分野のスペシャリストの方々からの学びがとても多く、自分の職場でも活用できるものは即、活用していこうと思います。医療安全対策に終わりはなく、私達を取り巻く環境も大きく変化していきます。そんな中、学会を通して学び続けることの大切さを共有できたらと思っています。
プログラム委員挨拶

井上 清成
井上法律事務所
本学会理事の井上清成です。
この度、第3回医療安全心理・行動学会学術総会のプログラム委員を務めさせていただきます。私は弁護士ですので、医療安全心理・行動とウェルビーイング、コンプライアンス又はガバナンス等の法的論点とが関連するプログラムなどを企画・運営・実施できれば、と考えております。
共同総会長及び会員の皆様と協力して参りたく存じます。よろしくお願い申し上げます。