看護安全推進研修会2025
--- 多職種チームにおける看護安全 ---
看護職は、患者の最も身近に寄り添い、日常生活の支援から高度な医療行為まで、継続的かつ包括的にケアを担っています。その一方で、突発的な対応や多重業務、時間的制約など、エラーの要因となり得る状況に常に直面しています。さらに「患者に直接手を差し伸べる存在」であるがゆえに、看護職は医療安全の最前線に立ち続けています。だからこそ、一人ひとりが安全文化を支える主体であることを自覚し、チーム全体で互いに補完し合いながら安全な医療の提供を実現していくことが重要です。
日本医療安全推進学会では、こうした課題に応えるべく、看護に特化した安全推進研修会を今年度も企画いたしました。本研修は「看護安全高度専門家」資格制度における必須科目の一部を担うものであり、学術的・実務的双方の観点から最新の知見を提供します。
2025年度は特別企画@を刷新し、「医療安全における看護師と他職種の連携」を多角的に取り上げます。医療安全管理者、医療情報管理士、看護教育の立場から、具体的な事例を交えた講義を予定しております。加えて、薬剤・医療機器の安全使用、そしてチーム医療の現場での取り組みについて、各専門家にご講義いただきます。
本研修会が、参加される皆さまにとって日々の実践をより安全に、より確かなものにする一助となり、また多職種連携の理解を深める機会となれば幸いです。多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
2025
年8月
企画者 岩手県立大学看護学部看護学科 井上都之
看護安全分科会一同
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