ご挨拶



中村共同総会長の写真

中村 京太 共同総会長代表

横浜市立大学附属市民総合医療センター医療の質・安全管理部

 この度、第2回日本医療安全推進学会学術総会の共同総会長代表を務めさせていただきます中村です。私は救急科、集中治療、麻酔科などの臨床経験を経て、大学の医療安全部門に専従しております。
 この学術総会を担当するにあたり、「協力する力。描く未来」をテーマにさせていただきました。医療は多職種連携が基本であり、チームが協働することは安全な医療を提供するための重大な要素となってきます。臨床現場の様々な分野からの安全の課題を検討する本学術集会では、先行的に安全を推進するために、医療全般が協働することの意義をテーマに議論したいと考えております。皆様とお会いできることを楽しみにしております。何卒よろしくお願い申し上げます。


近藤共同総会長の写真

近藤 匡慶 共同総会長

日本医科大学多摩永山病院 薬剤部

 第2回日本医療安全推進学会学術総会に中村京太先生、田仲浩平先生の下、共同総会長を拝命し、開催させていただきます。学術総会のテーマとして「協力する力。描く未来。」を掲げております。
 近年,医療の高度化・複雑化に伴って業務量の増大や医師の働き方改革により、タスク・シフト/シェアが推進され、チーム医療のあり方が変わりつつあります。チーム医療は,多種多様な医療従事者が各々の高い専門性を前提に業務を分担しつつも互いに連携・補完し合うことであり,特に薬剤師は、薬物療法に主体的に参画することで,医療安全の確保が図られます。そのような中、薬剤師は、周術期や外来診療にも業務拡大しつつあります。医薬品の安全は、薬剤師だけで完結することはなく多職種連携が必要であり、もう一度原点に振り返って、医療上特に問題となるハイリスク医薬品を中心に、リスクマネジメントのあり方について考える必要があるのではないでしょうか。
 本学術総会では医療安全について現場で抱えている安全・安心の問題について多職種ともに解決策を共有・共感し、日々高度に発達していく複雑な医療現場での安全・安心について多くの方々と一緒に考えていくことができればと思っております。第2回日本医療安全推進学会学術総会では、東京にて皆様とお会いできますことを楽しみにしております。ご参加を心よりお待ち申し上げます。


田仲浩平共同総会長の写真

田仲 浩平 共同総会長

東京工科大学医療保健学部臨床工学科

 この度、「第2回日本医療安全推進学会学術総会」におきまして、共同総会長を務めさせていただくことになりました田仲浩平でございます。この場をお借りし、中村京太先生および近藤匡慶先生とともに、皆様をお迎えできますことを大変光栄に存じます。 本総会では、「協力する力。描く未来。」という共通の目標に向かい、前向きな視点と具体的な行動を重んじながら取り組んでまいります。この大会を、未来を創造する一歩として、より充実したものにしたいと考えております。
 近年、医療の現場では技術革新が著しく進展する一方で、「人材不足」という重大な課題が私たちに重くのしかかっております。この課題は医療の質と安全に直接的な影響を及ぼし、患者サービスの低下や医療提供の遅延、ひいては医療安全性のリスクにもつながっています。医療システムを持続可能に保つためには、効率的な人材育成と適切な活用が求められており、これは私たちが今、最も注視すべき喫緊の課題であると確信しています。
 そのような中、デジタル技術の導入は医療安全において注目すべき柱となっております。AI(人工知能)、XR(拡張・仮想現実)、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などの先端技術は、医療現場におけるヒューマンエラーの減少や情報共有の精度向上を可能にし、医療従事者が安心して効率的に業務に取り組むための環境づくりを支援いたします。また、PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)の普及により、患者自身が健康情報を管理し、医療機関との情報連携が可能になることで、医療従事者の負担軽減や患者の安全確保にも大きく寄与すると考えております。
 加えて、デジタル化の進展に伴い、医療機関におけるサイバーセキュリティ対策の強化も必要不可欠です。データ保護やネットワーク防御、セキュリティ教育の充実が求められており、こうした新たな技術を的確に評価し、活用できる人材の育成がますます重要となってきています。したがって、デジタル技術を用いた効率的で効果的な教育ツールや現場支援の取り組みも、今後の重要な課題といえるでしょう。
 本総会では、医療安全の向上をテーマに、講演やパネルディスカッション、ワークショップなどを通じて多様な具体的アイデアを提案し、最新の知識や経験を広く共有する機会を設けております。皆様のご理解とご協力が、本学術総会をより充実したものにし、未来の医療安全の発展に向けた大きな一歩となることを確信しております。
 医療は私たちの生命と健康を守る重要な基盤であり、それを支える医療従事者の皆様の安全と安心も、医療の質の向上において欠かせない要素です。共通の志を持つ知識と経験が、現場での安全性の高い実践として継続され、次世代へと受け継がれるべき貴重な財産となることを願っております。  今後も皆様とともに力を合わせ、未来の医療安全の在り方を見据え、持続可能で安心できる医療環境の構築に向けて知恵を結集し、前進してまいります。


林先生の写真

林 香月 副会長

名古屋市立大学医学部附属東部医療センター

 この度、第2回日本医療安全推進学会学術総会の副会長を務めさせていただきます、林 香月です。今回のテーマである「協力する力。描く未来」のように、医療は多職種により構成され、日々進歩しております。私は消化器内科医であり、医療倫理、患者相談支援、権利擁護、医療の質などを担当しております。もちろん、個々人として医療安全を第一に内視鏡検査/治療を施行しておりますが、医療安全への取り組みは医療機関の医療倫理、患者支援や権利擁護、医療の質などの関連全部門のスタッフとの「協力する力」が欠かせません。また、目まぐるしく発展する医療における安全問題を本学会で議論することは「描く未来」がより良い医療提供体制となり医療機関の安全を推進していくと信じております。
 皆様とお会いし、本学術総会がさらなる医療安全の推進に寄与できることを楽しみにしております、よろしくお願い申し上げます。


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深貝 隆志 組織委員長

昭和大学病院泌尿器科学

 この度、第2回日本医療安全推進学会学術総会の組織委員長を務めさせていただきます、昭和大学病院の泌尿器科医、深貝隆志と申します。また、医療安全部門にも所属し、院内で毎週開催される医療安全の定例会にも参加しながら、日々の診療と並行して医療安全の向上に取り組んでおります。近年、日本では医療安全に対する意識は医師のみならず病院全体、さらには行政レベルでも大きく変化し様々なシステムが構築されています。しかし、現在においても医療機関ではインシデントやアクシデントを含め、さまざまな医療安全に関わる問題が日々発生し続けているのが現実です。今回の学術総会のテーマは 「協力する力。描く未来」 です。医療安全は一人の努力だけでは成し遂げられず、多職種間の協力が不可欠です。本会が、私たちが今どのように協力し、どのような未来を描くべきかを考える貴重な機会となることを願っております。皆様のご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。


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迫田 典子 プログラム委員長

獨協医科大学看護部

 この度、第2回 日本医療安全推進学会学術総会のプログラム委員長を務めさせていただくことになりました迫田典子です。本学術総会のテーマである 「協力する力、描く未来」 は、医療において、安全を確保するためには、個々の専門性を発揮するだけでなく、多職種が協力し合い、共に課題を解決する力が求められます。患者・家族を中心に据えた安全な医療環境を実現するためには、私たち一人ひとりが「協力する力」を磨き、知識と経験を共有しながら、未来の医療安全のあり方を「描く」ことが不可欠と考えております。
 本学術総会では、第一線で活躍される医療者・研究者の皆様による最新の知見の発表に加え、参加者同士が自由に意見を交わし、学び合う機会を豊富にご用意したいと考えております。異なる立場や専門分野の枠を超えて協力し合うことで、新たな医療安全の形が見えてくるのではないでしょうか。皆様の活発な議論と交流が、未来の医療安全の礎となるようなプログラムを企画できるように準備を進めて参ります。

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