医療安全のためのリスク分析・調査セミナー

---　平時における事故予防対策のために ---

このたび一般社団法人国際医療安全推進機構では、2025年10月1日より2026年2月26日まで、オンデマンド形式の「医療安全のためのリスク分析・調査セミナー」を開催いたします。本セミナーは「平時における事故予防対策」をテーマに、医療事故の未然防止に不可欠なリスクアセスメントを基礎から実践手法まで体系的に学べる貴重な機会です。

　医療現場では、複雑化する業務プロセスの中に“事故の芽”が潜み、日常の観察や分析の質が安全文化の成熟度を左右します。特に管理者・責任者層には、組織の安全を守るために、幅広い視点からリスクを捉え、分析し、対策へと結びつける実践力が求められます。本セミナーでは、国内外で広く用いられるFMEA、ETA、FTA、HAZOP、シナリオライティング、パス解析などの分析手法に加え、化学物質や医薬品の事例、データ収集・ハンドリングの基礎、インシデントレポートの最新動向まで、第一線の専門家がわかりやすく解説します。

　各プログラムは50〜90分の集中講義として構成され、忙しい皆さまでも着実に学べるようオンデマンド形式で提供します。医療安全の実務に直結する知識とスキルを、無理なく、体系的に習得していただけます。

　受講修了者には、学会認定資格である「医療安全認定情報管理者」「医療安全アドミニストレータ」「医療安全高度専門家」における必須単位として認定される受講証明書を発行いたします。安全対策がますます高度化・専門化する時代において、リスク分析力を備えた医療安全人材の育成は喫緊の課題です。

　オンデマンド配信の利点を活かし、時間や場所に縛られず学びを深めながら、実務に直結する“安全をつくり出す思考力”を磨いていただければ幸いです。皆さまのご参加を心よりお待ち申し上げます。

リスク分析分科会　会長　鈴木 高弘