医療安全推進機構               

 


 



主催者の挨拶

 

記念講演会

 

医療安全の新たな世界

 

 

日本社会では医療事故が社会の大問題になってから 20 年が過ぎました。この期間に、行政、学会、医 師会などの各種職能団体、大学病院を含む多数の医療機関において、医療安全推進のキーワードで実に 様々な取り組みが展開され、初期のインフラ整備がほぼ完了しました。

 

 

時は今、新たな世界への扉を開く時期にあります。過去 20 年を振り返って、安全の最低の基本インフラがほぼ整えられ、今後はより高度な医療の安全の世界を実現するために、高度な研究組織・高等教育組織が推進役になる、と考えている次第です。 そのために、国際医療リスクマネージメント学会を母体として一般社団法人医療安全推進機構(MSPO) という国際団体を開設しました。

 

 

病院の安全は単に患者安全だけでは不十分なことは明白です。感染症に対する医療機関の安全対策、 大災害に対する医療機関の安全対策なども必要です。そのために、患者安全(patient safety)+感染症安全 +災害安全を包括する概念として「医療安全(medical safety」が存在します。MSPO はこの 3 本を検討課題としています。

 

 

 

 

この度、本学会の中核となる一部の先生方によって今回の講演会が行われ、それぞれの専門の立場から本会に対する今後の取り組みも紹介されます。

 

 

 

 

20217

医療安全推進機構(MSPO)理事長

国際医療リスクマネージメント学会 (IARMM) 会長・理事長

日本医療安全学会(JPSCS)名誉フェロー

 

  酒井 亮二

 

 

主催者一同